No.45('99.3.22)

私は去年の暮れに1歳8ヶ月の娘を急性脳症という病気で亡くしました。
風邪からくる原因不明の病気です。
突然でした。まるで、誰かが娘をさらって行ったみたいでした。
お通夜の日「だから風邪にはあれだけ気をつけなさいっていったでしょう」と
母に言われました。
ショックでした。まるで自分の胸におもいきりクギを刺されたみたいでした。
泣きながら「一番言って欲しくない事どうして言うの!」と言い返すのが
精一杯でした。
娘の友達のお母さん方にはどうしても顔を会わせる事ができず、
私の10年来の親友にだけお線香をあげてもらいました。
その日彼女が私の母に言ったたそうです、
「私がかわいそうでみてられなかった」と。
後から母に聞きました。2重のショックを受けました。
私はそんなにかわいそうに見えるのかと思いました。
私は自分の事をかわいそうだとは思っていません。
負け惜しみでも強がりでもありません。
辛い事はありました。でも私は幸せだと思います。
あんなにかわいい子を授かって、そしてあんなに幸せな日々を
送れたのですから。
あの子に色んなものをもらいました。
とびきりの笑顔、素直な心、命の尊さ。
言葉って難しいものです。
母や親友が私を傷つけようとして言ったのではないことぐらいわかります。
むしろ私を思って言ってくれた言葉・・・・この言葉に私の心が
どれだけ傷ついたこと。
そして気が付きました。
今まで私が何気なく言った言葉がどれだけ人を傷つけただろうと言う事。
娘に教わりました。
SOU-MAくん、幸せですね。
だってこんなに素敵なママの子供に産まれてこれたのですもの。
私は、はっきり言っていい母親ではありませんでした。
でもあの子は、そんな私を選んで産まれてきてくれたんだと、思っています。
あの子を失ってしまったけど、色んなものを得る事ができました。
少しだけ、人の悲しみに寄り添うこともできるようになりました。
娘へありがとうと言いたいです。来週、娘の2歳の誕生日を迎えます。
何もあげられないけど、あの子に手紙を書こうと思います。
それがプレゼントです。
ここへ来ると堅くなった私の心を少しづつ溶かしてくれるような気がします。
また来たいと思います。