颯ちゃんの心臓は ほとんど半分しかなくて大動脈も細いから、
手術をしないと あとほんの少ししか生きられない。
だけどその手術は とてもとても難しくて成功率はわずかなもの。
もし手術をするのなら、いつ閉じてもおかしくない動脈管が閉じる前。
なるべく早い時期。
29日に続き、31日に医師からの説明。
そして6月2日までに手術をするかどうかの結論。
たった2日でママとパパは 颯ちゃんの一生を決めなければならなかった。
手術をしなければ、薬だけの治療になるから
ミルクも飲めるし家にも帰れるかもしれない。
だけどそれは確実に「死」に向かうこと。
いくら動脈管を開く薬を飲んでいてもいつかは閉じてしまう。
それは明日か、1ヶ月後か・・・