風の馬〜天使の贈り物〜

写真:颯馬 写真:颯馬 写真:颯馬

左心低形成症候群(さしんていけいせいしょうこうぐん)を ご存じですか。
10万人に1人といわれる 最重症の先天性心臓病です。
一人息子の颯馬(そうま)は、1997年5月15日に生まれました。
5月29日に緊急入院、6月12日に15時間の大手術、そして4日後の16日に天使になりました。

You will ever remain in our hearts We love you dearly Our too brief time together will anon begin once more

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写真:颯馬

ごあいさつ

「風の馬 〜天使の贈り物〜」にお越しいただき、ありがとうございます。
私の愛する息子・颯馬は、1997年5月15日に生まれ、翌月6月16日に天国へ帰りました。 たった1ヶ月の命。 神様に何を使命と与えられ私の子になったのか、それを考えるのが 私に与えられた一生のテーマであり、これを伝えることが私の使命だと思っています。
赤ちゃんが、何を見て誰と話しているのかわからないような時。 それは天使がそばにいて、いろいろな話をしてあげているのだそうです。
颯馬は天使になり、いろいろなところの赤ちゃんに話してあげていると思います。 きっと今日はこれを読んでいただいているあなたのところへ・・・

SOU-MAMA

 左心低形成症候群とは?(Hypoplastic Left Heart Syndrome)

 生まれつきの心臓の病気の中で最重症。
 心臓病を持って生まれる子は100人に1人の割合、HLHSは10万人に1人。
 左心系(左房・左室)と大動脈が非常に小さい。
 通常3ヶ月以上の生存は不可能。
 動脈管(お腹の中にいる時だけ機能する)が唯一の命綱だった。
 (本来生まれると自然に閉じてしまうのに、それが開いていたので生きていた)
 手術の成功率は極めて低いが、救命できる方法は手術しかない。
 内科的治療(利尿剤・強心剤・プロスタグランジン製剤)での生存は平均60日前後。
 (手術をしないほうが長期生存できる場合もあるということ)
 手術は3期に分けるが、1期めは生後1ヶ月以内が理想。
 3期への到達は・・・。(長期生存数例のみ)


 原因は不明。

 ー1997年、颯馬の入院時に受けた説明です。現在は治療も生存率も変わってきていますー