風の馬〜天使の贈り物〜

 解剖報告書 

 
1.心奇形(左室低形成症候群)術後

心房間交通(卵円孔)はやや狭い。
三尖弁はほぼ正常。
右室流出路狭窄は認めない。
肺動脈弁は正常。
大動脈弁・僧帽弁は閉鎖状態。
冠動脈はorticeでは開存しているが狭窄部もみられる。
右室前面の冠動脈は低形成。
肺動脈の環流に異常はみられない。
肺動脈左右交通は良好。
BT shunt(右鎖骨下動脈~右肺動脈 ゴアテックス人工血管使用)は開存し吻合部狭窄も認めない。


2.肺うっ血および小肺梗塞
両側肺末梢に小さな出血性梗塞巣を認める。
他の肺胞にはうっ血を認めるが、炎症細胞浸潤はみられない。
胸水(左13ml 血性、右5.5ml)
写真:颯馬 写真:颯馬 写真:颯馬

 


この解剖報告は1999年6月16日(颯馬が天使になってちょうど2年)の午前11時にドクターと
面会し、説明を受けました。直接の死因はわからないということでしたが、とにかく重症だったと
うかがいました。(この日まで説明を聞くのがいやで、行かないままでいました)